4群点数法とは？

わたしたちが毎日食べている食品・食材の種類の多さっは大変な数になります。その中から栄養を考えて食材を選び、献立を考えて、料理を作る・・・。これは考えただけでも大変ですね。

そこで、数多い食品や食材を栄養的な特徴から4つに分類して、その4グループの中からバランスよく食品・食材を選んで摂取する食事法が4群点数法です。

分類されたグループは群と呼ばれて4つに分類されています。だから4群…。そして各食品や食材の単位を80kcal＝1点で計算します。だから点数法…。

これが4群点数法のネーミングの由来です。

なぜ80kcalを1点とするのか？は、卵1個、食パン6枚切り1/2枚など、一回の使用量が80kcalの食品が多いのでエネルギー計算に便利だからです。また、成人の男女が必要な栄養所要量を摂るのに、80kcal単位で考えるとちょうど満たすことができるからです。これはまた後ほど詳しくお話します。

例えば、一日に必要とされるエネルギーを1600kcalとした場合、1600を80で割れば・・・そう20ですね。つまり20点と言うことになります。そしてこの２０点を満たすように4つの群の中から食材を摂っていくわけです。そうすることで一日に必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。

だからと言って4群点数法は、ダイエットや減塩のための計算方法ではありません。あくまでも一日に必要な栄養素量を満たす食材の量が簡単に計算できて、4つの各群の食材を量的にもバランスよく摂取することができる方法です。

実はこのバランスよく摂取することがダイエットにも減塩にも最も大切なことになるのですね。

バランスよい食事をしならがカロリーをコントロールしていくことが、体重を目標値まで落とし、なおかつ、リバウンドしないでその体重を健康的に継続していくポイントです。

この体重維持ができてこそ、はじめてダイエットの成功と言えるのですね。

そのために4群点数法を利用して食事のバランスを整えつつカロリーをコントロールしていくことが非常に有効な手段になるのです。

料理の栄養成分を突き詰めて計算していくと一日に摂っている栄養量が正確にわかります。もちろんカロリーや塩分量も同じくわかります。

でも、本当に正確に計算をしていくには専門的な知識が必要ですし、毎日の生活の中では非常に面倒な作業になります。

これがカロリーを計算してコントロールするダイエットが「難しい、面倒だ」と言われる理由です。

でも、このカロリー計算に4群点数法を利用すると、4つの群から最低限決められた点数分の食材を摂取すれば良いので、計算も楽ですし面倒な計算が不要になるのです。

もちろん最初はキチンと重さを測って計算をすることが必要ですが、それを何カ月か繰り返していくとだんだん計算をしなくても概ねカロリーや塩分を把握することができるようになります。

いまは外食であってもカロリー表示がされていることが多くなりましたが、例えば表示がなかったとしても…

「ご飯がこのくらいだと200ｇくらいなんで4点320kcalで、肉がこれだと3点くらいか…野菜はふむふむ…味噌汁が…だいたいこの定食で７00kcalくらいか…」

と言う感じで大雑把ではありますが、頭の中で暗算でだいたいのカロリーを計算することができるようになるのです。

なおかつ…

「昼の定食には1群の食材が無かったし、朝でも1群の食材を食べなかったから、夕食は牛乳を飲むか、たまご料理をメインにしよう…」

と言う感じで必要な栄養のバランスも把握することができるようになるのです。

健康的な毎日を過ごすための栄養のバランスコントロールとカロリーコントロールを栄養学の専門的な知識が無くてもが出来る方法のひとつが4群点数法です。

さて次は、実際にどのように食材を4つに分類しているのか？について話しをします。

4群点数法とは？ | 低塩分、低カロリーな食生活のすすめ