人間が塩を摂るのは美味しいから?
イヌイットは食塩をほとんど摂らない「塩なし文化」
世界中の様々な文献などから、生理学的には一日あたり1.5gから2gぐらいの食塩を摂っていれば生きていくことができると言われています。
実際に世界には食塩をほとんど摂らない民族もいます。良く知られているのはイヌイットで、その文化は別称「塩なし文化」とも言われています。
でもこれはあくまでも食塩と言う固形の塩での話しで、実際にはアザラシなどの血液なども残さず食べることで血液中に含まれているナトリウムや塩素を摂取しています。
このイヌイットの他にも、南米のヤノマノインディアンやオーストラリアのアボリジニ、南アフリカのブッシュマン(サン)なども「塩なし文化」です。しかしどの民族も実際は動物の血液などから摂取しているようです。
食塩を過剰に摂ってしまう背景とは?
現代のわたしたちが食塩を過剰に摂ってしまう背景は塩は摂れるときにとっておくと遺伝子にインプットされた本能の部分や現代におけるストレスなど要因は様々です。
もともと草食動物は塩分のほとんどない草を食べます。ですから若干塩分が不足がちになっているわけです。よく牛や馬などに塩のかたまりをあげると喜んで舐めます。野生の動物も同じで、塩水が湧いている湿地や泉を探して塩を補充することがあります。
これは「塩なめ場」と言って肉食動物の格好の狩りの場になっています。それでも危険をおかして塩を摂りにいくのです。この「塩なめ場」のなごりは、例えばアメリカのソルトリックや長野県の鹿塩と言う地名で今も残されています。
でも人間が食塩を摂る一番の理由は、やはり塩が美味しいからです。
塩なしでは生きていけない?
人間の味覚の中で美味しいさを表す味覚が甘味と塩味。ですから美味しいと言う感覚に動かされていると言えます。
海から陸へ進化して上がった生物である人間にとって陸に上がったとは言っても、海に含まれていた塩なくしては生きていけないと言う体のしくみ・・・。それでも、昔は塩が簡単に手に入りませんでした。
草食動物は塩を含む湿地や泉を探して、肉食動物は草食動物の血液などから塩を取り、そして人間も狩猟の時代には動物や魚から塩を摂っていました。
そのような塩を手に入れるために苦労をした長い時代を経て今は海水から自由に塩を作れるようになりました。
それが今となっては塩分の摂りすぎと言う結果を招いているのも、また事実の一端と言えます。
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