女性機能をそこなう無理なダイエット
無理なダイエットは特に女性機能をそこなうので注意
よくTVや雑誌で摂食障害の特集をすることがあります。摂食障害には2種類あって、過食の場合はとにかく食べる、拒食の場合は食べることが出来ない…これってすごい哀しいことですね。
でも実際に苦しんでいる人たちもそうなりたくてなった訳ではなくて、ちょっとしたきっかけからはじめたダイエットに起因していることが多いそうです。
摂食障害まで行かなくても無理なダイエットは女性機能をそこなうと言われています。多いのが月経不順。1年間に体重10%以上のダイエットは月経不順を引き起こすと言われています。
そもそも、やせを伴う月経不順には拒食などの食の異常を伴う神経性食思不振症と伴わない単純性体重減少性無月経があります。
そしてこの診断基準は標準体重のマイナス20%以上のやせであることだそうです。
例えば、身長155cmの人の標準体重をBMI(体格指数)で計算すると標準体重は約53kgになります。そして53kgの10%は47.7kgですので身長155cmの人は48kg未満になるようなダイエットは止めたほうが良いということになります。
まあ本来であれば標準体重の53kg以下に落とす必要はないのですが。
それではなぜ無理なダイエットは月経不順や無月経を起こすのでしょうか?
これは無理なダイエットによって不足するエネルギーが、人間が直接生きていくための心臓や肺などの動きを維持する為の基礎代謝として優先的に使われるため、直接生存することに関わりのない部分に負担がくるためだと考えられているそうです。
月経が無くなるだけであれば生き死にには関係が無いように思われますが、実はこの月経の乱れは脳の働きの乱れによって重要な女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減るため起こっているとのことです。
エストロゲンは皮膚を作るコラーゲンやエラスチンと言う成分を活発化する働きを持っています。ですから無理なダイエットは肌が荒れたり、髪の毛が痛んだりするのです。
さらにエストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを防いで、骨密度を保つ働きもあります。ですから無理なダイエットの弊害として骨粗鬆症があるのです。
美しくありたい願望が、かえって美しさを阻害する結果になるんですね。
★考察・・・無理なダイエットがもたらす体の異常についてもっと知る必要がありそうです。もし拒食症や過食症などの摂食障害になってしまったら、もはや自分の問題だけではなくなってしまいますから。
参考:女子栄養大学出版 栄養と料理 2005・06月号
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